2025年5月1日に大阪市西成区で起きた小学生7人がはねられる事件について、犯人である矢澤勇希さん(28歳)の精神状態や背景について考察していきます。
1日午後、大阪・西成区の小学校の近くで小学生7人が車にはねられてけがをした事故で、警察は子どもたちを故意にはねた疑いがあるとして、車を運転していた28歳の容疑者を殺人未遂の疑いで逮捕しました。
引用元:NHK
報道にもありましたが「すべてがいやになったので、人を殺そうと思った」って普通じゃないですよね。
この背景に何があったのか、そして彼は何かの精神疾患を抱えていた可能性があるのか、読み解いていきます。
矢澤勇希とは?プロフィールと事件概要
報道から分かっている情報を整理します。
- 氏名:矢澤勇希(やざわ ゆうき)
- 年齢:28歳(事件当時)
- 住所:東京都東村山市
- 職業:無職
- 犯行:大阪市西成区の通学路で小学生7人を車ではねる
- 使用車両:白いSUV(レンタカー)
- 供述:「すべてが嫌になったので、人を殺そうとした」
被害にあったのは7歳から8歳の小学生7人で、そのうちの1人(7歳の女児)はあごの骨を折る重傷を負いました。
矢澤勇希の精神状態
「すべてが嫌になった」のはなぜ?
矢澤勇希さんが語ったこの言葉は、強い絶望感や自暴自棄の感情を示しています。
単なる衝動や怒りではなく、心の底から人生に対する諦めがにじみ出ています。
これは、精神的に追い詰められた人が時折示す“拡大自殺”と呼ばれる心理にも似ています。つまり、「自分だけでなく他人も巻き込んで終わらせたい」という考えに見えますよね。
犯行後の「放心状態」も気になるポイント
目撃者によると、矢澤容疑者は車を止めたあともぼーっとしており、興奮していた様子はなかったそうです。
これは事件後のショックという可能性もありますが、事件前から精神的に不安定だった兆候とも読み取れますよね。
矢澤勇希に精神疾患はあったの?
通院歴や診断歴は公表されていない
現時点(5月1日時点)では、矢澤勇希さんが精神科に通院していた、あるいは診断を受けていたという情報は報道されていません。
しかし、供述や目撃証言、事件の突発性から、何らかの精神疾患を抱えていた可能性は十分にあります。
考えられる精神疾患
専門家の視点から見ると、以下のような疾患が考えられるかもしれません。
- うつ病(大うつ病性障害):深い絶望感や希死念慮(死にたいという思い)が特徴。
- 統合失調症:現実との接点が希薄になり、幻覚・妄想に支配されることも。
- パーソナリティ障害(特に境界性):感情のコントロールが難しく、衝動的な行動が出る場合も。
- 適応障害:環境の変化やストレスにうまく対応できず、抑うつ的になったり攻撃性が出たりします。
いずれにせよ、今後警察が精神鑑定を実施する可能性は高く、詳細はその結果を待つことになりそうです。
矢澤勇希のうつ病の原因として考えられる背景
うつ病の発症には、いくつかの共通要因があります。矢澤容疑者の詳しい生活状況はまだ不明ですが、以下のような可能性が考えられます。
- 社会的孤立:職に就いておらず、人間関係が断絶していた可能性
- 経済的困窮:無職であることから、生活に困っていた可能性
- 家庭環境の問題:家族関係がうまくいっていなかったケースも考えられます
- 未治療の精神疾患:適切な治療を受けられなかった可能性
こうした背景が重なり、「すべてが嫌になった」という感情に至ったのかもしれません。
精神疾患と刑事責任能力の関係
精神疾患を抱えていたとしても、それだけで罪に問われないというわけではありません。
刑法では、以下のように区分されています。
- 責任能力なし(心神喪失):無罪
- 限定的責任能力(心神耗弱):刑が減軽される
- 責任能力あり:通常通り裁かれる
精神鑑定が行われ、もし心神喪失や心神耗弱と判断されれば、量刑に影響が出る可能性もあります。
今後、精神鑑定や捜査が進めば、彼の過去や抱えていた問題が明らかになるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらの記事もどうぞ。