2025年夏の参院選・兵庫選挙区に「多夫多妻党」という、名前からして目を引く政治団体が立候補表明をしました。その代表は永安祐子さんという方。
今回は永安さんの活動内容をもとに、「多夫多妻党」が一体どんな政党なのか、そして何を目指しているのかを考えてみましょう。
多夫多妻党とは?永安祐子さんの活動内容まとめ
まずは多夫多妻党のこと、そして永安祐子さんについてざっくり紹介しますね。
永安さんは1960年生まれの64歳。広島県出身で今は神戸に住んでいます。ベンチャー企業を経営したり、「バルドー姉さん」というペンネームで作家活動もしているんですよ。最近は、少子化対策を一番のテーマに掲げ、今年4月に自らこの政治団体「多夫多妻党」を設立し、参院選兵庫選挙区から立候補を表明しました。
彼女が強調するのは、「国の力は人口にある」ということ。少子化が進む日本にとって、新しい家族の形を認めて多様化を進めることが国を強くするカギだと考えています。
多夫多妻党が目指す政策や理念とは?
多夫多妻党の名前の通り、永安さんが掲げるのは「多夫多妻制の実現」です。でも、ここで誤解しないでほしいのは、一夫一妻制を完全に否定しているわけではないんです。あくまで「多様な選択肢を国民に提供したい」というのが狙い。
憲法改正も視野に入れながら、多夫多妻制を認める社会を目指し、それによって国民全体の幸福指数が上がればいいな、というのが基本的な考え方です。
さらに、少子化を食い止めるために、家族の形を広げていくことで、子どもを育てやすい環境が増えればいいなと考えているようですね。
バルドー姉さん名義のインスタでは多夫多妻についてさらに詳しく語っています。
バルドー姉さんのInstagram
多夫多妻党の活動目的は何?
多夫多妻党が本当に目指していることは何でしょうか?
多夫多妻制を実現すれば、確かに「家族の多様化」が進みますよね。でも、それだけじゃなくて、家族のかたちをもっと自由に、幸福にできる社会をつくりたいという願いがあるのではないでしょうか。
もちろん、多夫多妻制を法律で認めるとなると、婚姻制度の見直しや相続、扶養義務の扱いなど、今の法律を大きく変える必要が出てきます。社会的にも混乱が予想される部分は多いです。
でも、こうしたリスクを乗り越えてでも、新しい価値観や家族の形を提示したい。そんな強い思いがこの党の根底にあるのかもしれません。
海外の多夫多妻制度と比較してみる
多夫多妻制って日本ではなかなか馴染みがないですよね。海外ではどうなのか、少し見てみましょう。
多妻制(男性が複数の妻を持つ形)は、イスラム教圏の国々や一部のアフリカ諸国で合法的に認められているケースがあります。一方で多夫制(女性が複数の夫を持つ形)は非常に珍しく、チベットやネパールの一部地域で伝統的に存在している程度です。
欧米では多夫多妻という形ではなく、「ポリアモリー」と呼ばれる合意のもと複数の恋愛関係を持つスタイルが徐々に知られています。まだ法律で認められているわけではないですが、ライフスタイルの多様化として注目されていますよ。
宗教や思想的背景はあるの?
ここで気になるのが、永安さんや多夫多妻党に宗教的・思想的な背景があるのかどうか。
調べてみると、特定の宗教に属しているという情報は今のところありません。ただ、永安さんが作家として活動していることや、「家族の幸福」や「自由な選択」を強調している点から、個人の価値観の自由を大切にしている思想に近いのではないかと考えられます。
今までにない自由な発想で今後どのように活動していくのか注目していきたいポイントですね。
まとめ|多夫多妻党はどんな未来を描くの?
「多夫多妻党」という新しい政治団体と、その代表・永安祐子さんの活動内容から党の目的を考えてみました。
できたばかりの政党で、制度が実現するかは未知数ですが、「家族の多様化」と「少子化対策」を訴えています。これまで当たり前とされてきた一夫一妻制に疑問を投げかけ、家族や幸せのかたちをもう一度見直すきっかけをつくろうとしているのかもしれません。
これからの選挙戦や永安さんの活動を追いながら、私たちも家族や社会の未来について考えてみる良い機会になりそうですね。